top of page
検索

「編む」可能性に希望を抱く。編み物作家はるさんの想い

更新日:2023年9月19日

持病と闘いながらも編むことを諦めない編み物作家のはるさんに、活動の意味、想いなどのお話しをお伺いしてきました( *´艸`)


はるさんの雰囲気から感じ取れるのは、とても静かな時間と、思わず「ふっ」と笑みがこぼれてしまいそうになるほどの「安心感」でした。はるさんの話し方にはとても癒しの効果があり、その優しい声とリズムに、質問することを忘れ聞き入ってしまいそうになりました。


今回のインタビュー中に、優しい雰囲気のはるさんの中にある「核」の部分が垣間見れた瞬間がありました。はるさんの意外な内側にもクローズアップして、これまでの活動、そしてこれからの活動についてお届けさせて頂きます☆*+:・。







purus-プールス-」の由来


「プールス」とはラテン語で「純真無垢」という意味を持つのだそうです。


彼女には空白の時間が存在します。以前はそんな自分が許せない時期もありましたが、今は「そんな自分にしかできないことがある」と前向きに考えることが出来るようになり、様々な活動に取り組んでいます。


空白の時間をマイナスに捉えるのではなく「真っ白な空間」=「純真無垢」と考え、ここからの経験を経て、何者にでもなれる。という想いで活動を通して自分と向き合っているのです。








記憶のかけらが作品へとつながる


はるさんの作品には、どこか懐かしい、とても温かい印象を受ける作品が多くみられます。今回のインタビューでその理由が少しわかった気がしています。


はるさんの作品の中にある「紫陽花」や「カーネーション」は、まさしくはるさんの「想い」がギュッと詰まった作品だということがわかりました。幼い頃の思い出や、うっすらと脳内にのこる記憶のかけらを紡いでできたのがこれらの作品です。


療養中の中で、家族にプレゼントしようにも、なにもできない自分に悲観することなく、「ないなら自分で作ってプレゼントしよう!」と考え今に至ります。はるさんの「ハンドメイド」のはじまりは「家族を笑顔にしたい」という想いから生まれたものなのです。








困難には抗わず「共存」する


持病を持つはるさんには、どうしても思うように動けない時期も出てきます。途方に暮れることもありますが、心のどこかでは「どうせまたココに戻ってくる」という想いがあるようです。


それならば、何か大きな「壁」にぶち当たったときは、その「壁」を背に休めばいい。壁があるならロープをかけて登ればいい。登れなければハンマーで壊せばいい。自分でどうにもならなければ、そのうち強力な助っ人が現れることもある。


そう語るはるさんからは、病と共存する「覚悟」のようなものが感じられました。







糸を紡ぎ、時を超えてつながる可能性


編み物は母から教わったと、はるさんは話してくれました。「小学生の時、母は2人の妹たちに手を焼いていて、合間を見て私に時間を割いてくれることがとても貴重だったのを今でも覚えています」と。その経験から、誰かと一緒になにかを作ることの楽しさを覚えたようです。


母から受け継いだ「編む」ことへの可能性を、今度ははるさんから世の中へ発信し「編み物を始めたい!と思う人が増えたら嬉しい」と目を輝かせて語ってくれたはるさんがとても印象的でした。








お客様にはもっとわがままを言ってほしい!


「お客様に伝えたいことはありますか?」とお伺いすると、「もっとわがままを言ってほしいんです」と返ってきたから驚きました。


家族からは、いつも無茶ぶりな注文を受けることが多いんです。と、どこか楽し気に家族とのエピソードを語ってくれました。


例えば、「私(妹)の身体に合わせて作って」とか、「ここは○cm、ここは○cm」と細かい指定を受けることもあるそう。家族から大きな課題付のオーダーを受けることが多いため、お客様のご要望には免疫ができているようです(笑)


だからお客様には「もっと希望をいいっていいんだよ!」って思います。とのことでした☆*+:・。







素敵な輪がもっと広がることを願って


私が小さな「きっかけ」を作ることで、ものづくりをする人が増えたらいいな。と語るはるさんは、ものづくりを大切にする仲間を募り「オープンチャット」の運営もされています。


チャット内は、お互いの活動を共有したり、様々な情報交換や同じ想いの仲間とつながれるとても貴重な場所となっています。


ここからはじまったご縁を紡いで、楽しみながらみんなでものづくりができたら・・・と、未来に想いを馳せていました☆*+:・。








「障害に悩む」から「障害と挑戦する」未来へ


はるさんは「今、私ができること」を考え行動し、障害を持つ人の新しい「在り方」を模索しながら、ハンドメイド活動を続けています。note・スタエフ・Instagramなど、その活動は幅広く、アクティブに活動されている印象を強く受けます。


noteで公開しているコンテンツ「精神障害者にも優しい世界に変える」は、障害をもっと多くの人に知ってほしい。障害者手帳やヘルプマークの意味。当事者の心情。などを、実体験を交え、とても詳しく綴られてあります。


また「障害を持つ自分に出来ること」を懸命に考え、発信やボランティアにもチカラを入れています。







持病を抱えるはるさんにとって、正直、体力的にも精神的にも、しんどい時があるかと思います。しかし、彼女は内に閉じこもるのではなく、動けるようになるまで心身を休め、そして必ずまた活動に戻ってくるのです。


これは、はるさんの人柄に信頼を寄せる仲間の存在や、いつも近くで見守ってくれている家族の存在が大きく影響しているのではないのでしょうか。


そんなはるさんだからこそ、今後「障害とハンドメイドのあり方」の未来を大きく変えてくれる、そんな予感がしてなりません。


ハンドメイドを通してつながる、あらゆる壁なき世界へ。

はるさんのこれからの活動に期待し、動向をチェックしていきたいと思います!






閲覧数:18回0件のコメント
bottom of page